島宿に泊まる

実は今回小豆島に行ったのは、泊まってみたい宿があったからなのです。ウチのクライアントさんに出雲・湯の川の温泉宿さんがあるのですが、昨年サイトをリニューアルする際、参考に全国の旅館サイトを見て回っているうち(多分500施設くらいのサイトを見た)見つけたのがこの宿のサイトでした。デザインは私が求めていたようなコンセプトではなかったのですが、中を見ているうちに、あぁ〜ここ行ってみたいな〜と(こう思わせるのがサイトづくりの真骨頂ですよね)。よくよく見れば小豆島、なんだ車で行けるじゃん、と。

わずか7室だけの古民家風の小さな宿ですが、実際に行ってみると思っていたよりも贅沢な造りで「上質な空間でゆったり寛ぐ」というのがぴったりな感じです。

足腰の弱ってる母のためにベッドのお部屋を選んでいましたが、写真で見るよりも広々としていて、窓からは海も見えて眺めも最高。お部屋には内湯もついていましたが、外に貸切風呂が「竹」と「石」と2つあり、両方を愉しみました。掛け流しの湯はそれほど熱くなく丁度良い感じ。それぞれに内湯と外に竹林に囲まれた露天風呂があり、久々に開放感に浸りましたよ。貸切風呂っていいねー。

ウェルカムドリンクのオリーブ茶。焼いた葛にみかんのジャムを添えた和菓子が美味しかった。

淡口生揚・生あげ・二段熟成・諸味たれ、食材もそれぞれで試すと色々味わいが楽しめます。

お料理はこの宿自慢の「醤油会席」。種類の違うオリジナルの醤油や諸味で新鮮な魚介類やお野菜をいただきました。さすがと言うか醤油そのものが味わい豊かだし、諸味は野菜にすごく合う。その他にも色々と工夫したメニューがあってなんと贅沢。予め「量を控えめにしてください」と言ってみたのですが「そんなことは気にされなくていいですよ〜」と。でも控えめにはしてあったようですが、お部屋がちょっとグレードのいいとこだったのでオプション料理もついていて、やっぱり食べきれませんでした・・・なんか一か月分くらいのゴチソウ食べたような。普段は質素な食事だし、たまにする旅だからこんなのもいいかと思ってしまう。

お部屋の内湯。中央に写ってるお酒を入れて。

翌朝は部屋に付いている内湯に、宿で用意してあった日本酒を入れて酒風呂に。ハナシには聞いたことあったけど、これもお初の体験。湯上がりは目に見えて肌がツルツヤ!へぇ〜酒風呂ってこんなんなるんだ。身体もあったまるし。でもやっぱりもったいないかな。これも旅ならではの贅沢。

そして朝ご飯も贅沢。手作りの豆腐やそうめん、お惣菜も優しい味わい。この宿オリジナルの珍しいオリーブご飯は、お好みでオリーブオイルをかけて。これも食べきれず、でもチェックアウトの時におむすびにして竹の皮に包んで持たせてくれました。嬉しい心遣いですよね。

右の手作り豆腐はとろとろ。オリジナル醤油もいいけど、辛味噌がまた合う。

オリーブご飯はお米の甘さが際立って。土鍋で炊いているのでおコゲも美味。

事前には何度か電話もいただいて心配りが行き届いているし、スタッフの対応も良かったしお料理も温泉も、全てに芯から満足できるお宿でした。これこそまさに非日常。非日常=贅沢、なのだなぁ。ホントに「癒された」感がひしひし。

もう一度泊まってみたいな。この宿に泊まりにだけ小豆島に行く、ってのもアリだと思う。そのために日常を頑張ってみるのもいいかも・・・。