月別アーカイブ: 2018年11月

京都・和硝子

kg3378今年の2月にクライアントさんのお手伝いで関西に行ったのですが、ついでに行けるところをサーチして見つけたのが京都・祇園の和硝子ギャラリー。着物地や帯地を特殊な技法によってガラスで挟んだアートにものすごく心を奪われました。

素材の一部を硝子に閉じ込めているので一つとして同じものがなく全て一点物。着物だけでも日本文化や伝統の重みを魅せる素晴らしいものですが、それをさらに美しく価値あるものに高める技術。大切なものを褪色させずに保存する、という意味もあるらしい。人の創造力というのは限界もゴールもないのだなぁと思わされます。普通にただ硝子に挟むだけでは素材が濁ったりするのですが、着物とガラスの間に特殊なシートを何重にも入れて独自の製法で焼き付けているらしい。特許もとっているそうな。

kg3377kg3394と、これも放置していたトピックなのですが、ここに書くのでサイトを見ようとしたら・・なんと、このギャラリー8月に閉店しておりました。サイトのデザインもすごく美しかったのですがもう見られないみたいです。残念。インスタは残っているようですが、これもいずれなくなるのかなぁ。

kg3396kg3402とにかくどのアートを見てもため息ものだったのです。欲しいものがいっぱいで、でも結構なお値段なので迷いに迷って1点だけ小さいのを買いました。そのまま飾ってももちろん良いのですが、サイトではお料理を乗せるなどお皿として使う、みたいなのが掲載されてたと思います。私が買ったのは小さいので、お料理よりも和菓子とかちょっと上等なチョコレートなど乗せるのに良さそう。インテリアとしても色々な使い方ができそうなのですが、(こういう仕事をしている者としてどうかとも思うのだけど)私の創造力?はこういう方向にはなかなか向かないらすい・・結局まだそのままです。

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キッズすげー

cube3毎週末ごとのイベント月間がようやく終わり、気持ち的にはちょっと落ち着いているところ。しかしイベント事は朝早いし終日なので年齢的体力的にはちょっとキツくなってきててですね。来年以降もあるようなのだけど、どこまで続けられるかなぁ・・・

これもイベントのお手伝いの一環なのですが、昨年から子ども達にデザインについて教える、というおよそ自分には似つかわしくない、というよりチャレンジングなことをしております。まぁ教えると言っても「基本のキ」程度ですし、根本は会社の仕事の仕組みや地域でのものづくりに関しての勉強の一部分なので、それほど大層なことでもないのですが。
しかしまぁ、子ども達のパワーってのは予測不可能。自分が子どもだった頃のことなんて記憶のはるか彼方だし自分の子のことですらほとんど覚えてない(w)。まぁ時代が違うので自分の経験なぞ何一つ当てはまらないのですが。なので子ども達そのものが未知のものみたいな感覚で、どう扱って良いものかと困惑しきり。マニュアル読まなくてもオッケー!みたいな、畏れ知らずな感じでどんどん先に行かれちゃう。中にはちょっと大人ぶりたい子や個性の強い子もいたりするし、うっかりするとこっちのエネルギー全部吸い取られる、みたいな。

でも基本的にはみんな素直でカワイイんだよなぁ。ちょっと面白い話をするとものすごく食いつきが良いのでそういう時は心の中で(やったゼ!w)。教えたことを一生懸命やっているのを見るとケナゲだなぁ〜〜と目を細めてしまう。今どきの子はパソコンやモバイルもソツなくこなすので、アナログなことはどうなのかな?と思っても“面白い“と思えば何でも夢中になれるんですよね。それは大人でも同じことだし。

また来年以降もできるのなら、もっと楽しくなる工夫を考えたいなと思ってる。もしかして大げさでなく将来を楽しむための何かを掴むキッカケになるかもしれないし。体力的にはキツくてもそれも工夫次第なのかもしれん。

寒波と酷暑、不自由と不養生、優しさと気付き

今回は今年初めにあったちょっとした修羅場を。

異常気象がすでにデフォとなりつつあるけど、今年は特にヒドいですよね。その上で降りかかる不運災難(って言うほどのもんでもねー今となっては)。自分にとっての負の出来事を笑いに変えるのにはかなりの時間とエネルギーを要するものですが。えぇ、もう笑ってもらって構わないんですが。

実は。今年初旬の大寒波の時にうっかり滑って転び半身打撲、とある箇所を「骨折」してしまいまして。正確には「骨が折れてズレた」んですが、数十年生きてきて初めてのこと。骨折ってこんななのか、痛いっちゃ痛いんだけど、それよりもチカラが入んない。診断では全治6週間。

不運なことが起きるとつい悪い方に行きがちなのだけど。現実は変わらないのにマイナス思考に陥る時点ですでに負けてる気がするので、何かのせいとか思いたくないんだよなぁ(まー自分のせいなのだが)。
ところがですね。ここが悪運なのか幸いに、なのか仕事には全っっっっっっったく支障はなくて。もし誰かの呪いでこうなったのなら呪いにしてもイマイチ詰めが甘いわ!みたいな。ただ車の運転ができなかったので打ち合わせに出向いて行けず、そこはすみませんと来ていただいたり電話やメールで済ませていただいたり(ありがたい時代ではある)。ほとんどのクライアントさんにはお知らせすることもありませんでした。けっこうな長期間だったのにな!
仕事以外でも不自由ではあるけれど、使えないなりに色々とできるように考えるし、人間とは工夫する生き物なのだなぁ、と思いましたわ。

しかもこれがまた「ネタでしょ?」というようなことなのですが。最初は骨折と思わず(捻挫のヒドイやつと思ってた)近くの病院で診察してもらってから初めてわかって、ギプスと包帯ぐるぐるにされ。「来週またレントゲン撮りに来てね」と言われたので1週間後に行きましたらですね。なんと病院、やってない(w)。とりあえず看護師さんはいらっしゃって、尋ねたら診てくださってた先生、急に入院されたのだそうな。そういうのってアリ??てか、あるんだ?まさに「医者の不養生」かよ(w)。
仕方ないので別の病院に行って、そこでまたイチから診察し直して。しかしレントゲンあると診察代が意外に高い。毎回厳しくなる懐事情。ダメもとで保険会社に問い合わせたら特約が付いてたらしく(知らんところがまた)保険金がおりまして(歓喜)、それで全治までほぼまかなえました。保険、侮れん。(けど、保険って収入になるので税金がかかる、というのを最近知った。どうなのだろう・・)

kyoto-okuni車の運転ができなかったので、何十年ぶり?に市内でバスに乗ったし(けっこう楽しい)、ギプスの包帯ぐるぐるの状態で実は関西出張にも行きました。元気じゃん。当然クライアントさんは「無理されないで」と言ってくださったのですが、自分が行きたかったもんで(w)強行。どこへ行っても見た目にハッキリとわかるので周りの人たちみんなが優しい。それはもう申し訳ないほどに。色々と殺伐してるこの時代に、こういうところは全く廃れてない。

今では骨折したことすら忘れるほどなんっっっともありまへんので。でもまた寒波の季節が近づいてるし。十分気をつけよ・・

やっぱ放置はダメですよねー

yuhi201810放置もここまでくると全く気にしなくなる、、つーか。

いや、実は書くつもりでいくらか下書き的なものはしていたのだけれど、アップするタイミングを見失っているうちにもう秋も深まった、よりももう来年が見え始めてるこの時期に。唐突にしゃしゃり出。

ここんとこイベントシーズンでクライアントさんのお手伝いをすることもいくつかあるのですが、そのとあるイベントで、ですね。いらっしゃったお客様から「あなたのことはWEBで知ってる。お正月から更新してないよね!」と言われまして。おぁえ?えーと、見ず知らずの方ですよね?(のちに判明するのですが、この時はなんとなく見覚えある面影だなぁ、くらい。でもマジでお初の方でした)しかも追い討ち「東京には最近行かないの?」とかこのブログを相当読んでないと出てこないお言葉。アタマの中は悲鳴の嵐。そのイベントはお客様が多くて結構忙しかったので、その時はそれで終わったんですが。正直言って、こんなブログを知らない人が見てて、しかも気にとめてくださっている方がいる、というのがけっこうなショーゲキで。

その後しばらくしてその時のお連れの方がわざわざ戻っていらして「思い出しました!〇〇の仕事されてた方ですよね!?」とおっしゃって、その時初めてかつてのクライアントさんに近い方だとわかったのですよ。面影に見覚えあったワケだ。多分そのクライアントさんから私のブログを知ったのだと思われます。

そのお連れの方は「当時は色々と良いデザイン作っていただいて」とか「〇〇さんのお仕事もされてましたよね」と、今はまた疎遠になっている別のクライアントさんのお名前も出されて、しかも「良いデザイン作られますよね〜〜ってその人とも話していて」なんてうっかりすると調子に乗ってしまうようなもったいないお言葉を・・。そのクライアントさんと最後にお会いしたのが数年前でうちからそう遠くないところに新しい事務所を構えられていたのですが、しばらくお会いしないうちに事務所の看板も外されていて、どうされたのだろう・・とそこを通るたびに思ってたのですよね。お尋ねすると現在は別のところで専門を絞って頑張っていらっしゃるとのこと。ちらっと不謹慎なことも考えていたので(スミマセン・・)、それを聞いてすごく嬉しかった、というか「私もう泣きそうです〜〜」となってしまいました。

そんな思いがけないことがあったので。放置してる場合じゃないよね、これは書かねば!!と。
ついで、でもないけどハンパに下書きしてるネタも小出しにしていこうかと思います。