月別アーカイブ: 2013年6月

東京・ナチュラルオヤツ

アート展を巡っている合間の休憩。こちらもオーガニック系で。

まずは中目黒の「ポタジエ」。野菜のスイーツで有名なお店です。去年行きたかったけど時間の都合で行けなかったので試してみたかったんですよねー。代表的なトマトショートをアイスコーヒーと一緒に。・・・なんと言うか、本当に「トマトの味」。美味しい。スイーツなのに素材の味が素直に出ているのがオドロキ。こういうものを創り出せるのは本当にスゴい、と思います。このときはまだオープンしてなかったのですが、「ポタジエマルシェ」というのもできたようなので、こちらは次回要チェックかな。

それからヒカリエにある「Kailua Weekend」。ハワイアンのレストランです。ここも去年行こうとして、大行列だったので諦めたところ。ここで食べたかったのは「アサイボウル」。結局神戸で食べたワケですが。さすがにオープンして1年経ったので少しは落ち着いたのかな。余裕で座れました。アサイは濃いスムージーみたいな感じで冷たくて爽やかで。やっぱりこの味好きだなー。3種類の味があったので「マンゴーとココナッツ」にしてみました。でもベリー系の方が合うかも。

オマケで前の日にランチを食べた「BROWN RICE CAFE」の穀物コーヒー。豆乳とアガベシロップがついてました。アガベ、というのはナチュラル系の甘味料で軽いハチミツみたいな風味があります。始めは何も入れずにそのままで。濃くて香ばしくて美味しい。半分くらい飲んだ所で豆乳とシロップをイン。カフェオレみたいになるかと思いきや、ちょっとチャイみたいな風味になって、これも美味しい。

スイーツ系は東京とかの都会地に来ると魅惑的なものが溢れているのでキケンなのですよ。今回はマクロのごはん系は色々と調べたのですが、スイーツ系はキリがなさそうなので特に調べずコレだけです。次回行く機会があればもう少し行ってみるのもいいかな。

東京・マクロビごはん

この東京滞在中は毎日マクロビオティックのカフェに行ってました。一応マクロを学んでいる者として「食の調査」というもっともらしい名目で(ウソ)。色々と自分で応用できそうなメニューもありましたよ。

東京に着いた早々、まずは青山の「ビオクラ」から。ここは去年行った「マクロビオティック・マルシェ」が移転して新しくなったレストラン。すぐお隣のスペースはキッチンスタジオになっていて料理教室の様子が見れます。

メニューは「からだピュア」。名前からしてキレイになれそうな。玄米と野菜のスープ、ヒエのコロッケ、カリフラワーとブロッコリーの梅和え、ひじきのマリネ、野菜とフルーツのスムージー。もう書いてるだけでまた食べたくなる。お惣菜は週替わりで5つの中から選んでます。ゆっくり時間をかけて完食。スムージーも爽やかで美味しかったー。

2件目は表参道の「BROWN RICE CAFE」。イイ感じのテラス席がありました。

日替わり旬のめぐみ膳。玄米に具沢山の味噌汁、厚揚げの田楽、豆乳ドレッシングのサラダ、あと付け合わせがいくつか。どれもほっとするお味です。こちらもゆっくりと味わって完食。

3件目、蒲田にある「Hidamariカフェ」。蒲田?ってどこ?と思ったのですが、東京駅から意外と近かったです。名前の通り、優しい感じのホッとする空間。おひるの定食は玄米とお味噌汁、コロッケと春巻き+お惣菜2品、おしんこに健康茶。お茶はドクダミ茶を選んでみました。クセもなく美味しいお茶でしたよ。ごはんもおかずもけっこうなボリューム、なのに1,000円!はスゴすぎ。ちょっとガンバって完食。ここは玄米野菜の自然食中心ですが、ベジタリアンじゃない人も楽しめるようにお魚のメニューもあって、カップルで来ているお客さんも多かったです。

実は他にも何件か行く予定にしていたのですが、時間とお腹の具合で、もうこれで十分満足してしまい。まぁまたいつかの機会のお楽しみにとっておこう。

そういえば去年ヒカリエの地下でマクロビのお惣菜を買って食べたのですが、そのお店、なくなってました。また食べたいと思ってたのになー。替わりに野菜専門ぽいお店でトマトのサラダを買ってみたけど・・・イマイチだった(しかも高かった)。

・・ま、こういう所だからと言って全て美味しいとは限らない、という残念なオチ。

東京Art[3]テーマとデザイン

今度はグラフィックのアイデア作りに役立ちそうなところへ。

まずは「銀座グラフィックギャラリー」。私の好きなデザイン、と言うか目指しているデザインのひとつに「素材を使わないデザイン」というのがあります。写真やイラストを使わずに、文字タイポグラフィー・配色・シンプルなカタチやラインなどを組み合わせたデザイン。かなりのセンスとアイデア力が必要ですね。ここにはそういうお手本がたくさんあります。無料ですがかなりの見応えがあり、何時間でも居れそうなところ。隣には関連のショップがあり、有名なグラフィック・デザイナーの作品集やグッズなどが販売されています。

同じ銀座の松屋では「デザインコミッティー」という、世界の優れたプロダクトデザインのコレクションがあり、ここも何時間でも居れそうなほど楽しいところです。プロダクトデザインはアイデアの宝庫ですよね。何でも欲しい、買いたい、になって困るのですが。定期的に企画展などもあるようです。

そしてミッドタウンのDESIGN HUB「未来を変えるデザイン展」。様々な企業が社会の課題に対しての取組みをデザイン表現しているものです。各社のドーム型カプセルの中にはジオラマのようなものがあり、2箇所の穴から覗けるようになっていました。デザインの表現や展示の仕方も目新しい感じだし、資料がしっかりと作ってあって仕事の参考になりそう。しかも無料なのが嬉しい。

東京国際フォーラムのガラス棟ロビーギャラリー。巨大な船のよう

この他にも紙の見本市へ行ったり、国際フォーラムという巨大施設にも行ってみたり。他にもたくさん行きたい所があったんですが、さすがに一度には無理ですなー。建築物を観るのも大好きなので、建物だけ見ているのもまた楽しいんですけどね。

東京Art[2]作品のカタチ

写真展の後は六本木ヒルズ・森美術館へ。サイトで見た「LOVE展」がおもしろそうだったので。様々な角度から見た愛をアートと結びつけた作品の数々が並びます。結局人間の行きつく所のひとつではないですかね。表現方法も幅広くあって見ていて楽しい。中には「この先は〜〜〜ですので抵抗ある方は入場をご遠慮ください」な個所もあります(ネタバレになるので内容は控え)。最後には初音○クのコーナーもあったのですが、ここはなんとなくパス・・・。入場券でスカイデッキへも行けるのですが、こちらも時間がなくてパス(まぁ以前一度見ているので。去年はスカイツリーも行ったし)。

そして新宿・損保ジャパン美術館「オディロン・ルドン展」。ネットで見つけておもしろそうだったので行ってみました。ポスターやフライヤーにはユーモラスな蜘蛛の絵が使われていたので、明るいものが多いのかと思っていましたが、実際は夢の世界と現実の世界での重々しい作品も多く、最近何かで見た「悪の華」が、この人の作品だったのか、と発見もありました。

美術館は42階に。晴れていれば中央にスカイツリーが見えるのですが。

ところで私、この美術館に足を踏み入れるまですっかり頭から抜け落ちていたのですが、ここはあのゴッホの「ひまわり」を所蔵しているのです。私の記憶では当時の落札価格が59億円だったかと(後で調べたら58億円、というのが最も多かった)。で、「ひまわり」が1枚だけではない、ということも知らなかった・・・。その「ひまわり」は企画展の最後の出口に近い場所に、特別なショーウィンドウにゴーギャン、セザンヌの作品とともに厳重に展示されていました。ガラスからさらに1メートルは奥にあるので近付いて観ることはできないのですが、それでも写真ではわからない絵の具のノリ具合とか質感とか、本物の持つ威圧感、みたいなものを感じました。

美術館を後にしてから色々考えてしまったのですが、花が15本だったので花瓶を差し引いても花1本あたり2〜3億か??などとつい下世話なことを・・・58億円という私にとっては現実感のない数字のせい。2〜3億円でも私には現実感と程遠いけどね。

東京Art[1]作品の向こう側

まずは恵比寿ガーデンプレイスにある「東京都写真美術館」から。私は写真を撮る方はてんでダメなのですが、見るのはとても好きなのです。絵画などのファインアートよりも、ファインダーを通して観るものはリアルな分だけなんだかドラマを感じるのですよね。

このときは3つの企画展が開催されていてセット券で割引がありました。

一つ目は「写真のエステ」—光・反映・表層・喪失感・参照の五つのエレメントから作られているコレクション展。植田正治や奈良原一高など、私でも知っている作家の作品も並んでいます。「エステ」というのはそもそも「美学」。色々なテーマをどう捉えて作品にするのか、美の在り方をどう捉えているのか、興味深く観ることができる作品ばかりです。

二つ目は「日本写真の1968」この年代はあらゆる方向で激動の時代だったと思いますが、写真の世界もまた変容の激しいときだったようです。1968年を中心に60年〜70年代の変容の軌跡が展示されています。こちらも私の知っている森山大道の作品が並んでいました。

美術館入口への通路。どこかで見た写真、だと思ったら植田正治さんの作品がでっかく。

三つ目は「世界報道写真展」これはもうレンズ越しありのままのリアル、かなりショッキングなものも多いです。まるで映画の1シーンのようにも見える、けれど現実に世界のどこかで起こっていること。カメラマンたちは何を思い、時には危険を冒してまで、どう写真を撮ったのか・・・「世界の今」を直視して、希望を持てる社会の実現には何が必要なのか、改めて色々と考えさせられる写真展です。始まったばかりの企画展なので多くの人が観に来ていました。また、それほど関心の高い企画展なのでしょう。

リアルを映す、と言っても写真は映像ともまた違って音がない分、向こう側と言うか、その時の状況や背景など色々と考えてしまうことが多いのかも。激しい動きの一瞬、時間を止める。時間や風景を切り取る。その瞬間や前後を考えずにはいられない、写真にはそういう魅力を感じるのです。