月別アーカイブ: 2012年8月

秋暑

まだまだ猛暑が続いていますね。
先週あたりから朝の宍道湖の湖面の青みが深くなっているように感じます。
大気が入れ替わって確実に秋が近付いてきているのかも。

「民藝」図録

島根県立美術館で開催中の企画展「民藝—手仕事の美」の図録作りに携わりました。総数180ページの約半分のデザインレイアウトをさせていただいてます。

最初の打合せから入稿まで1か月を切る強行スケジュール、(マジで大変だったさ)でもとても良い仕上りになっていると思います。

企画展は9月17日まで、図録はミュージアムショップのみでの販売です。
行かれる方はぜひ手にとってご覧ください!!

あ〜ばんなお部屋に

仕事場とリビングのカーテンをブラインドに替えました。私にしては珍しい贅沢です。

私が今住んでいるのはもともとモデルルームだったところで、カーテンもそれ向けにオーダーメイドのものが取り付けてあったのをそのまま安く譲ってもらっていたのです。が、自分で選んだわけではないので好きな柄じゃない、特に仕事場として使っている部屋にはピンクのカーテンが下がっていて、ラブリーなものが苦手な私としては「ありえねぇ!」だったのですよ。モデルルーム仕様だからなのか斜光カーテンにしては妙に明るすぎるのも気になり・・・でもモノは上等だし、新たに付け替えるとけっこうな値段だし、まぁいいやとず〜っとそのままにしていたのです。でも仕事をいただいているクライアントさんのおかげもあって思い切って替えることに。

やっぱ自分の好みの色に囲まれているととても落ち着く・・・カーテンと違って光量も好きなように変えられるし、何より仕事場が明るすぎてモニターが見え辛かったのが劇的に解消されたのが嬉しい。それにカーテンのドレープの厚みがなくなった分、部屋も広くなったような。これだけでもずいぶん違うものだなぁ。

「これでますます仕事頑張れるね!」とクライアントさんには言われるも・・・落ち着きすぎて逆にまったりする時間が増えるかも・・・(激しく意味ねぇー)

OS・CSあっぷぐれーど

仕事のため・・・とは言え、まったくパソコンってヤツはなンでこうも手を入れてやらにゃならんのか?かかる費用もハンパないし、そもそもこんなことのために仕事してんじゃないのにっていうジレンマ・・・って別に今のままでも仕事に不自由はそれほどなかったのだけど、ときどき困ることもあり。なのでけっこう悩んだのですが先のことを考えるとさらに困ることになるかなぁと、バージョン上げることにしました。

ソフトのCSは3から6へ、ProのOSは10.4から10.7へ(これでも最新ではない)。多分次はもうパソコン本体から何から全てチェンジ・・・ってどこまで仕事してるかすらわかりませんけども、経済的にももうこれ以上はムリじゃないかと。これからはCloudが主体になるということですが、それだって年間かかる費用は大変なもんだし、それに合わせてマシンも対応させていかなきゃならない。まったくパソコンてヤツはなンでこうも(以下同文)。

OSをアップするのとソフトのアップグレードにはけっこうな時間がかかる、ということでマシンは業者さんへ。2日後に無事戻ってきた・・・のはいいけれど。OSを変えたために今まで使っていた他のソフトが動かなくなるという驚愕。再インストールやら再購入やら(泣)。さらには他のパソコンとのネットワークが繋がらなくなる・・・今でもClassicを使うことが多い私にはネットワーク環境は必須。すぐに終わると思われていた設置作業は丸1日かけても解決せず、再度お持ち帰りに・・・。翌日お休みにもかかわらず再設置にきてもらってようやく繋がりました(と言っても、今までのような共有フォルダを介してではなくなって、ちと不便なんだけど)。

OSはインターフェイスが変わった分慣れるのに時間がかかったけど、若干使い心地は良くなってる・・・かも。「ことえり」はいくらかマシになってるみたいだなー(今までのはけっこうヒドかったのさ)。CSはそれほど大きな違いはまだわからないです。ただ今まで送られてきたデータが開かない、という度々あった事態は当分避けられそうですが。

実はソフトを最新にしても、まだClassicの方が使いやすいと思っているのは私だけではなく。レイアウトソフトの文字詰めがキレイで決まりやすいってところが大きいのと(ナゼ最新の方がキレイにいかないのか不思議なほど)、いまだに入稿形式が昔のままなところもけっこうあるのです。何せ問題が少なく安定しているのですよね。旧漢字が出てこないとか、ネット環境は繋がっててもまともに表示しないので使いモンにはならないとか(つまりWeb環境は全くダメ)問題は多いけど、どんなに古くなろうがClassicは今も、多分これからも現役でバリバリです。

しかし最新のCS・・・起動時の画面(なんと言うのかがわからない)やインターフェイスが・・・なんかヘン、だ。機能面じゃなく、見た目が。センスの問題なんだけど、これを良いと思ってる人がどれくらいいるのか、それとも私がヘンなのか・・・操作作業にはまったく関係ないのでどうでもいんだけどね。

Tokyo:美術館

せっかくなので勉強もしないとね。東京はそれこそ素晴らしい美術館がたくさんあるのでできるだけ行きたいし、でも時間は限られてるので事前にいくつか調べて的を絞りました。まず行ったことのない美術館。私は美術館の建物そのものを建築物として観るのも好きなのです。そして企画展で興味をひきそうなもの、そして1つは写真を主とした展覧会を観られるところ。

最初に行ったのは「東京都現代美術館」。あいにくの雨の上、最寄り駅から少し遠かったのですが、規模の大きい美術館です。ここを選んだのは「トーマス・デマンド展」という企画展が面白そうだったので。日本では初の個展だそうです。被写体を精巧に紙で作り、映像や写真で撮影し構成するドイツの作家です。事前にそれほど深く調べずに行ったので、その紙で作ったものが展示されているかと思ったのですが、なんとデマンドは作品を作って映像におさめた後、制作したものは全て破棄してしまっているのだとか。版画やエッチングを1枚刷って原版は破棄してしまう、ようなものでしょうか。いや、違うかな。とにかくその映像や写真を見ても、実際の部屋丸ごとをほぼ原寸大で作っているものや3次元なパターン、金属や絨毯等の質感など、これが紙でできているのかと思わずにはいられない、でもなんとなく無機質で現実がわからなくなる感覚に陥りそうな、ホントに独特な世界観。サイトには作品がいくつか公開されているので興味ある方は訪れてみてください。

次に行ったのは「東京国立近代美術館」。皇居のすぐ側です。ここは写真展が面白そうだったのと、「誕生日の方は入場料無料」とあったからです(えへへ)。ブローシュアを見ると「日本で最初の国立美術館」とあるので、かなり歴史あるところなのですね。建物は平成14年に大規模な増改築をしたそうで、とてもキレイです。

写真展は単にプリントを羅列してあるだけではなく、タイルや鏡面に焼付けて光と音で演出してあったり、映像と組み合わせたり、様々な演出が施されていてとても楽しめました。写真はただ単にシャッターを押すだけではない、何かドラマのようなものを感じたり、モノクロ写真でも色を感じることができたり、色々な方向からの視点で見ると面白いです。

最後は上野の「東京都美術館」。今年4月にリニューアルしたばかりだそう。建物自体が面白く、他と違って寛げるようなところが多くじっくりと勉強できるような感じ。

ここは主に公募の作品展が多く、展示によって入場料が必要なものと無料の展示も多くあります。学生さんと思われる作品も多く、これはこれで面白かった。自分にも覚えがあるような感覚で。でも時代が違うので作品の方向性や性格は全く違うのですけどね。

次回の企画展のお知らせでフェルメールの絵画が窓面に大きく掲げてありました。

フェルメールは以前東京に来た時に(確か国立新美術館で)観たのですが、あの構図の素晴らしさと色使い、特に青色の発色の美しさは今でも鮮明に覚えています。「水差しを持つ女」は余りにも有名ですが、あの時はとにかくスゴい人で、人の流れに乗るようにしか移動できず、じっくり観ることはできなかったのですよ。それでも感動が色褪せないくらい、でもできればまた本物を観てみたいですけどね。

美術館は本気で観ると3時間以上は平気でかかってしまうので、ちょっとの滞在で色々行こうというのはとても無理。でもとりあえず今回、美術館に関しては行きたいところに行けたのでほぼ満足。

本音を言えば、1週間くらい滞在してもっと色々観たかったなー。食べたかったけど食べられなかったものも多くあるし。(←実はコレが一番心残り)まぁ贅沢を言うとキリがないんだけどね。