東京Art[2]作品のカタチ

写真展の後は六本木ヒルズ・森美術館へ。サイトで見た「LOVE展」がおもしろそうだったので。様々な角度から見た愛をアートと結びつけた作品の数々が並びます。結局人間の行きつく所のひとつではないですかね。表現方法も幅広くあって見ていて楽しい。中には「この先は〜〜〜ですので抵抗ある方は入場をご遠慮ください」な個所もあります(ネタバレになるので内容は控え)。最後には初音○クのコーナーもあったのですが、ここはなんとなくパス・・・。入場券でスカイデッキへも行けるのですが、こちらも時間がなくてパス(まぁ以前一度見ているので。去年はスカイツリーも行ったし)。

そして新宿・損保ジャパン美術館「オディロン・ルドン展」。ネットで見つけておもしろそうだったので行ってみました。ポスターやフライヤーにはユーモラスな蜘蛛の絵が使われていたので、明るいものが多いのかと思っていましたが、実際は夢の世界と現実の世界での重々しい作品も多く、最近何かで見た「悪の華」が、この人の作品だったのか、と発見もありました。

美術館は42階に。晴れていれば中央にスカイツリーが見えるのですが。

ところで私、この美術館に足を踏み入れるまですっかり頭から抜け落ちていたのですが、ここはあのゴッホの「ひまわり」を所蔵しているのです。私の記憶では当時の落札価格が59億円だったかと(後で調べたら58億円、というのが最も多かった)。で、「ひまわり」が1枚だけではない、ということも知らなかった・・・。その「ひまわり」は企画展の最後の出口に近い場所に、特別なショーウィンドウにゴーギャン、セザンヌの作品とともに厳重に展示されていました。ガラスからさらに1メートルは奥にあるので近付いて観ることはできないのですが、それでも写真ではわからない絵の具のノリ具合とか質感とか、本物の持つ威圧感、みたいなものを感じました。

美術館を後にしてから色々考えてしまったのですが、花が15本だったので花瓶を差し引いても花1本あたり2〜3億か??などとつい下世話なことを・・・58億円という私にとっては現実感のない数字のせい。2〜3億円でも私には現実感と程遠いけどね。